待ちに待った新車!
綺麗に長く乗るぞ!
と気合いを入れて運転しようと思った矢先、ひとつの疑問が!
そう。
慣らし運転は必要なの!?
という疑問。
ネットで調べてみると、慣らし運転が必要かどうかは結構意見が割れており永遠のテーマ化しております。
新型フォレスターの納車待ちの身である私としては、最近の車でも慣らし運転が必要なのか白黒つけたい次第でございます。
ということで、徹底的に調べてみましたので、今日はその結果をお伝えしたいと思います。
今回、久しぶりに新車を購入した方や、少しでも大切に乗りたい方は参考にしてもらえれば嬉しいです。
結論からいうと、慣らし運転はあまり意識しなくてよさそうですよ。
自動車メーカーは慣らし運転についてどう考えてる?
人から聞いた話や、ディーラーから聞いた話は、参考にはなるものの、ドライに言うと、その情報には一切の責任がないわけ。
最も参考にすべきなのは各自動車メーカーが公式に文章で出している慣らし運転の見解ですよ。
「文章で」ってのがポイントで、これはつまり、各メーカーの今までの技術と知見から判断して責任をもった回答と捉えることができます。
ということで今回の作戦は、主要自動車メーカーの見解を調査し、最終的に自分なりの総合判断で結論付けてみようと思います。
トヨタによる慣らし運転の必要性
トヨタの公式ホームページに慣らし運転の必要性について見解が載っていました。
Q.慣らし運転はした方がよいですか?
A.慣らし運転の必要はありません。ごく一般的な安全運転に心がけていただければ、各部品のなじみは自然と出てきます。
お客様が新しい車に慣れられるための期間を慣らし運転の期間と考えてください。【参考】トヨタ 公式ホームぺージより(https://toyota.jp)
日本が誇る世界のトヨタは「必要なし」と、ズバリ言いきってますね。
ホンダによる慣らし運転の必要性
ホンダの公式ホームページに慣らし運転の必要性について見解が載っていました。
Q. クルマの慣らし運転は必要ですか。
A. 現在の車は、エンジンやその他の部品精度が向上しているため、慣らし運転を行う必要はありません。ただし、機械の性能保持と寿命を延ばす為には以下の期間はエンジンや駆動系の保護の為に、急激なアクセル操作や急発進を出来るだけ避けて下さい。
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載がある場合 → その期間
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載が無い場合 → 1000km走行までを慣らし運転の期間【参考】ホンダ 公式ホームぺージより(https://www.honda.co.jp/)
文書に、若干の尾ひれが付いているものの、ホンダも「必要なし」。
ニッサンによる慣らし運転の必要性
ニッサンの場合は、注目ポイントがあります。
ガソリン車と電気自動車で明確に異なる見解を出しているのです。
まずは一般車(ガソリン車)から。
Q.ならし運転は必要か教えて。
A.一般的には、エンジン本体や駆動系など、車の性能を十分に引き出すためには、ならし運転が必要です。走行距離1600km~2000kmまでは、適度な車速、エンジン回転数で運転してください。
【参考】日産公式ホームページ(http://www.nissan.co.jp/)
ニッサンは「一般的なガソリン車には必要あり」と捉えることができます。
走行距離1600km~2000Kmまでは、慣らし運転が必要なようです。
e-Power車については慣らし運転が不要と明示
その一方、ニッサンの電気自動車「e-Power」については慣らし運転が不要とのことです。
Q.ノート(2016/11~・HE12型) e-POWER車にならし運転は必要か教えて。
A.e-POWERはVCM(車両制御モジュール)によって最適にエンジンをコントロールしていますので、ならし運転は必要ありません。ただし、安全や環境をいたわるためにも、急加速などの無理なアクセル操作を控える事をお奨めします。
【参考】日産公式ホームページ(http://www.nissan.co.jp/)
ある意味、これは注目ポイントと考えました。
というのも、慣らし運転の必要性がどうでも良かったら、ガソリン車と、電気自動車の場合で、このように明確に見解を分けませんよね?
ニッサンとしては、ガソリン車における慣らし運転の必要性を強く認識していることになります。
スバルによる慣らし運転の必要性
こだわりのエンジンづくりに定評があるスバルはどうでしょうか。
トヨタやニッサンと異なり、スバルの場合はオフィシャルホームページに慣らし運転の見解はありませんでした。
しかし、新型フォレスターの取り扱い説明書を見てみると、慣らし運転の見解が明確に書いてありましたので紹介します。
■適切なエンジン回転数で運転を
・新車の慣らし運転中(1,000Kmまで)… 4,000rmp以下
・慣らし運転後…タコメーター(エンジン回転計)のレッドゾーン未満
【参考】2018フォレスター(SK-E)取り扱い説明書より
スバルとしては、慣らし運転は「必要」という見解です。
走行距離が1000Kmを超えるまでは、エンジンの回転数を4000回転以下で運転するよう書いています。
その他、スズキ、三菱自動車の慣らし運転の見解は?
スズキは、「慣らし運転は必要なし」と断言。
現在販売しているスズキ車は、特に慣らし運転の必要はありません。慣らし運転はお客様が新しい車に慣れるまでと考え、急発進・急ブレーキなどを避け、安全運転を心がけてください。
三菱自動車も、「慣らし運転は必要なし」とのこと。
基本的には慣らし運転はしなくても、お車をご使用頂くうえでの支障はございません。
ただし、より長く良いコンディションを維持して頂くためには、新車1ヶ月点検までは急な加速や激しいシフトチェンジなどは避け、エンジンの回転数や速度を抑えて走ることは有効です。一般的な目安としては、エンジン回転が3,000回転以下、車速は80km/h以下程度と言われています。
慣らし運転期間中の高速道路走行はあり?
慣らし運転期間中の高速道路走行については、むしろ「望ましい」そうです。
理由は、高速道路走行の方が、エンジンの回転数が一定で走れるからです。
確かに市街地だと、信号によるStop and Goが断続的に繰り返されるので、エンジンの回転数が一定になりません。
新車を購入したばかりで、帰省や旅行などで高速道路を走る機会があると、「エンジンに負担がかかるんじゃないか?」と、ちょっと心配になりますが、まったく気にする必要はないですね。
まとめ:慣らし運転は安全運転を心がければ良い
各メーカーの公式見解を表にまとめました。
慣らし運転の必要性 | |
トヨタ | 不要 |
ホンダ | 不要 |
ニッサン | ガソリン車は必要 e-Powerは不要 |
スバル | 必要 |
スズキ | 不要 |
三菱 | 不要 |
で、僕は今回の調査を通し、最近の車における慣らし運転の必要性を下記のように結論づけました。
慣らし運転は、とにかく普通に安全に乗ればよい。
機械工学的な問題よりも、人が新車の操作や感覚に慣れるための期間である。
機械工学的にエンジン内にオイルが馴染む…とか、新品タイヤのゴムは熱変化で…など難しい話はおいといて、とにかく普通に乗ってればよいのです。
普通に乗っていれば、エンジン回転数が3000回転や4000回転を上回ることもないでしょう。
サーキットや山の峠を攻める人は、走行距離計が1000Kmを超えるまでは普通に乗って、攻めるのはそれ以降です。(あんまいないと思うけど)
むしろ、大切なのは、新しい車の、車幅やブレーキワーク・アクセルワークが慣れるまで無理をしないということ。
お互い、「急」のつく運転をせずに、快適なカーライフを始めましょう!
・急発進
・急停車
・急ハンドル
ちなみに、新車のうちはエンジン内部に鉄粉が出るらしいので6ヵ月を目安にエンジンオイルを交換した方が良いようです。
僕は、点検パックに入っているので強制的にオイル交換してくれるので助かります。